みんなで歩こう二ヶ領用水

宿河原堰から落合まで

日時:2010年12月12日(日)13:00~16:00
天気:晴れ
探索エリア:登戸~久地
≪コース≫
登戸駅 → 二ヶ領用水宿河原取水口 → 宿河原堰堤 → 二ヶ領せせらぎ館 → 船島稲荷神社 → 桜並木 → 常照寺 → 五ヶ村堀 → 八幡堀跡 → 八幡下圦樋跡 → 緑化センター → 新明国上教本部 → 旧堤防跡 → 堰の長池跡 → 「徒然草」の碑 → 二つの二ヶ領用水の落合 → 解散

JR南武線 登戸駅改札

午後1時過ぎ、集合場所の登戸駅改札を出発。

二ヶ領用水 宿河原取水口

二ヶ領用水の取水口の工事については諸説あり、誰がどこを作ったのかはまだ解明されていない。

宿河原堰堤

古くは蛇籠に砂利を詰めて堰としていたが、後に多摩川右岸農業水利改良事務所所長の平賀 栄治により近代的なコンクリート堰として改修された。しかしながら、昭和49年の台風16号により固定堰が洪水の障害となったため、東京側の民家19棟が流されるという大決壊が生じてしまった。平成11年には周辺の景観との調和も考慮し、現在のような新しい可動堰が完成し、左右には魚道も設置された。

二ヶ領せせらぎ館

多摩川の各種情報の発信地となっている。

船島稲荷神社(沓稲荷)

馬の健脚を祈願して藁沓を奉納したことから、沓神社と呼ばれ、信仰されてきた。現在でも地元船島の治水興農の守護神として信仰されている。

桜並木

取水口から約2キロにわたって450本植えられた桜は昭和33年ごろから少しずつ植えられ、現在も地元有志の方によって管理されている。

JR南武線 ガード下

途中JR南武線をくぐる。

常照寺

境内には2代目関山 五郎右衛門が建てたと思われる宝篋院塔がある。

五ヶ村堀

上河原取水口からの二ヶ領本川の榎戸堰では3本の堀が分水されていたが、昭和末に堰が無くなり、五ヶ村堀だけが位置を変えて取水されている。登戸、長尾と分水した後にこの常照寺境内脇を通っている。

八幡下圦樋(跡)記念碑

記念碑には、「八幡下圦樋とは、二ヶ領用水をの水を堰き止め、水量を調節する目的で明治43年4月に完成されたが、近年(昭和63年ごろ)、この圦樋が原因で水害が発生したため、取り壊された。」という趣旨の記述がある。

五ヶ村堀の掛渡井

二ヶ領用水を跨ぐ五ヶ村堀の掛渡井。

緑化センター

昭和54年に、市の園芸技術普及農場が「緑化センター」として広く市民に開放された。現在でも園芸講習会や盆栽の展示などが行われている。

新明国上教本部

個人の信仰の如何に関わらず開かれた宗教。地元で信仰され、昭和初期には宿坊を兼ねた先達屋敷が60軒も並び、門前町ができた。

多摩川旧堤防

現在の堤防ができる以前に使われていた堤防。東名高速下あたりまで当時の面影が残っている。

「徒然草」の碑

吉田兼好の『徒然草』に、「宿河原」という地名がでてくる。それがここ宿河原ではないかという思いから、町会により平成15年7月に建てられた。

落合

上河原取水口の用水と宿河原取水口の用水が合流しているところを「落合」という。ここで合流した水は久地の円筒分水へ向かって流れていく。