〜多摩川をまちのひろばに〜
多摩川フォーラム2018
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『多摩川改修100年』
多摩川から我々が今学ぶもの

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平成31年2月23日(土) 二ヶ領せせらぎ館 2階 会議室に
於いて「多摩川フォーラム2018」が開催されました。

多摩区をはじめ他区、川崎市民など多くの方々が参加されました。


◆司会・開会あいさつ
司会 柘植 正躬 NPO法人 多摩川エコミュージアム理事
昨今の気候変動の影響からか頻繁な河川洪水も起こり、我々は多摩川の防災に関する「かわさき多摩川シンポジウム」を、この3年間開催してまいりました。今年は、会場を多摩市民館の大会議室からこの二ヶ領せせらぎ館に移したことで、多くの参加者は望めないと思っていました。
ところが会場いっぱいの約70人の方々にお集まりいただき大変感謝するとともに、今更ながら皆さんの関心の大きさの深さに驚いています。



◆主催者挨拶
松井 隆一  NPO法人 多摩川エコミュージアム代表理事
多摩川改修100年に当たり、「多摩川の治水の歴史」そして「川崎市における水質改善の取り組みとそして今後の水質保全について」を、理事・受付スタッフ・会員はじめとする関係者で、今一度学習し・レビューして市民への情報発信内容をより深め、充実させる必要性があるということで、この分野の行政担当者を講師に迎え、このフォーラムを実施する事になりました。ご多忙の中、 多くの市民の方々が会場あふれんばかりに参加していただき改めて感謝したいと思います。



◆講演1
「多摩川治水の歴史 (多摩川改修100年)」
齊藤 勝紀氏  国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所 調査課長
講演の概要
「多摩川治水の歴史〜平成30年度は多摩川改修100年〜」を
1)多摩川の概要
2)多摩川の歴史(治水)
3)多摩川の歴史(利水、環境)
4)多摩川の河川整備
5)今後の河川整備に向けた取り組み
6)多摩川改修100年
スライドを使って分かり易く説明された後、
「多摩川改修100年」に関する動画を上映されました。

 『2019年は、二ヶ領宿河原堰改築 20年!』です。
講演を聞いている来場の皆さん


◆講演2
「川崎市における水質改善の取り組みと
今後の水質保全について」
青木 和昭(川崎市環境局環境対策部水質環境課長
講演の概要
「川崎市の水質改善の取り組みと今後の水質保全について」を
1)川崎市の水質汚濁の状況
2)法令に基づく水質汚濁防止対策
3)工場・事業場の監視・指導
4)河川・海域の水質モニタリング
5)水環境保全計画について
等をスライドを使って分かり易く説明されました。

講師である京浜河川事務所、川崎市のみならず、関東地方整備局、多摩副区長ら行政部門からも多数参加がありました。とうきゅう環境財団からも取材を兼ね参加されていました。総勢約70人と会場一杯の参加があり講演資料を急遽増刷しました。



◆報告
NPOの2018年度事業報告
升田 修二  NPO法人 多摩川エコミュージアム副代表理事
年間を通して「多摩川をまちのひろば」にという想いで活動を展開しています。活動の一つである「エコ★カップいかだ下り」は10回を超えています。「磨けば光る多摩事業」で昨年に続いて「河童の川流れ」、「せせらぎ館夏休み体験教室」等開催しました。その他に、今年度の運営方針、せせらぎ館の展示風景、せせらぎ館での行事内容、協賛事業等を説明しました。
 今年は、来館者 50万人達成見込み、および二ヶ領せせらぎ館開館20周年で、 色々な企画を計画しています。ご協力をお願いします。



◆質疑応答
地域住民が日頃より懸念する質問が講師陣に投げかけられ意見交換が行われました。
Q1:多摩川の洪水について、ハザードマップで非常時の浸水水位・地域が示されているが、それはある雨量のケースで想定されているが、それ以上の雨が降ったとき本当に耐えられるのか?
Q2:川の水質については、リンなどの成分が基準値をオーバーしているところもあるがなぜか? その抑制対策は? 湧水の流量はどれくらい想定しているか?
Q3:川の水温上昇はないのか? ただでさえ浄水の過程でかつ地球温暖化の影響で水温がアップしており熱帯種の魚が棲息するケースも見受けられることについてはどう考えるか? 等ありました



◆閉会あいさつ
柘植 正躬  NPO法人 多摩川エコミュージアム理事
本日は、国交省そして川崎市から多摩川に造詣の深い専門家からそれぞれ「母なる川゛多摩川゛の治水の歴史そして河川の水質浄化について」語っていただきました。レクチャーだけに終わらず、会場の皆様から活発な質問、ご意見、要望もいただき多摩川フォーラムの名にふさわしい場になった事を主催側として大変感謝しております。今後も防災だけでなく多摩川に関する色々な皆さんの関心のあるテーマを取り上げ、このフォーラムの開催を続けていきたいと思っています。本日はありがとうございました。



◎受付



◎懇親会「故長島保氏の功績を偲ぶ会」
終了後、昨年11月に83歳で逝去されたせせらぎ館の初代代表の「故長島保氏の功績を偲ぶ」懇親会にも生前長くおつきあいのあった仲間を中心に約30人が出席され個人の功績、思い出話に花を咲かせました。会場に飾られたご遺影の長島氏もこの懇親の場を楽しまれるようにニコニコ微笑んでいるように思われました。


主催: NPO法人 多摩川エコミュージアム
後援: 国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所、川崎市