主催:多摩川流域懇談会
第29回多摩川流域セミナー

この河口は東京湾西岸では唯一の天然干潟であり、日本の重要湿地500に環境省により選定されています。希少かつ貴重な河口の魅力が肌で感じられました。

日・時:平成20年9月13日(土)照りつける秋晴れ、京浜空港線
天空橋A2出口に9:30集合。

ここからスタート・海老取川に架かる弁天橋を渡り大(赤)鳥居
広場で本日の案内者:地域史研究家長島さんの第一声がはじまる

 戦後、占領軍の立退き命令で、鈴木新田か
ら現地に移された赤鳥居門、当時動かすと祟
りがあると風聞が流れたが、いまでは「平和」
の額がかけられている・・・・・・・・・・・・・・→
 ここから河口原点=0kmまで1,6km程歩き
多摩川河口を肌で感じて下さいと案内者の熱弁
移転した大鳥居
初日の出はこの赤鳥居門の中から昇る
数百人が日の出見物に訪れる
羽田空港を見ながら、河口から約1Kmあたりに

「日航機墜落事故遭難者慰霊碑」があります

1982年(昭和57)2月9日、福岡空港発の日本航空
350便(DC-8-61型)が、着陸中に突然失速して滑
走路沖に墜落し、搭乗員174人中乗客24名が死亡



周りには綺麗なお花が咲き供養していた
この辺りが羽田空港拡張に伴う両岸開発の新しい
橋の地点らしい。

・・・開発派と自然派の対立(論争?)もあるかも・・・
コンクリート堤防上に埋め込まれた「0kmプレート
河口原点です。探すのが大変でした     


五十間鼻」とは多摩川と海老取川の合流地点
に出来た遠浅の細長い砂州に、多数の石を積み
重ねた水制の一種で。河口に鼻のように突き
出ていることからこう呼んでいます。

 関東大震災のとき当地に流れ着いた、多くの
被災者の遺体の為に供養塔が建てられた。

ここからの河口も素晴らしい
羽田の港は・・・

港は海にあるのが一般的です・・羽田の港は川
「多摩川」にあります。川は荒れすくなく船舶の
係留に適しているから?
         赤レンガの堤防

多摩川は、暴れ川でたびたび洪水・氾濫を起こし
た。1918年(大正7)から行われた多摩川下流改
修工事に付随して、1928年(昭和3)からの防塩
壁として築造された。鉄筋入りの赤レンガ造りで
高さ1m強のイギリス積み。かっては弁天橋〜大
師橋まで1,6kmあったが、現在は50m程ですが、
貴重な歴史の面影です。



羽田の渡し跡 おぉ〜と呼べば向うに聞えた・・
羽田の渡し跡と近くからの新大師橋

新大師橋

新大師橋側の八景案内板と並んで設置された渡し碑(川崎側)
午後の部 
大師河原干潟館でフリートーク
感想・質問に答える・・・本日案内の長島さん
本セミナー協力の「味の素(株)」さんからの:お土産

本日は人々と共に流れ続けてきた多摩川。その
河口の希少かつ貴重な天然干潟や広大な河川
景観をたっぷりと楽しみながら、河口原点とその
歴史跡を探り、人と多摩川の結びつきが理解出
来たのではと思いました。

案内役の長島さんの熱弁が大変判り易く良かった
厚くお礼申し上げます。
 尚、次回(第30回)は
「多摩川流域懇談会10周年シンポジウム」で
11月29(土)12:30〜調布市文化会館たづくり2F
です、どうぞ おいで下さい。

京浜河川事務所長さんの挨拶で閉じました。

             レポート:眞田