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日時:2025年1月4日(土)
活動場所:せせらぎ池
人数:30名(うちスタッフ8名)
<今回の活動>
〇防除活動 オオフサモ(0.09kg)、ヤナギ枯葉・アイオオアカウキクサ(74.27kg)、ウチワゼニクサ(7.35kg) 計81.71kg 防除
〇もさこ&しまこの野鳥観察会
〇餅を焼いて食べる交流会
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年もより一層、保全活動に尽力して参りますので、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
■ウチワゼニクサ班
今回は活動初めてのウチワゼニクサ防除に挑戦しました!
ほとんどの皆さんがウチワゼニクサとはなんぞや?という所からのスタートでしたが(当の私もなんぞや状態)みんなでワイワイやりながらウチワゼニクサを掘ったり抜いたりしました。
ウチワゼニクサの厄介なところは、生えている場所によって抜きやすさや掘りやすさが変わるところが理由の1つに挙げられると思います。
水辺に生息しているものは比較的茎や根がしっかりしており、簡単に引っこ抜けることが多かったですが、陸地でひょろひょろと茎が伸び、手をかけるとすぐに折れてしまいなかなか根っこまで到達できないものが多く、地面に蔓延るものは圧倒的に個体数が多かったです。これは一筋縄ではいかないなというのが印象です。
せせらぎ池のウチワゼニクサ対策は始まったばかりですので、挑戦と失敗を繰り返しながら確実に防除できる方法を模索したいと思います。
(もさこ)
■ウェーダー班(下流浅瀬)
ウェーダー(胴長)を着てせせらぎ池の中に入る班は二つに分かれ、それぞれ別のエリアで防除活動を行いました。
その中でせせらぎ池下流部を担当した班は、枯れ葉等に混じって残っているアイオオアカウキクサ&ホテイアオイの除去をメインでやりつつ、ガサガサで生物を探すこともやりました。
この時期になるとホテイアオイはほぼ枯れている状態になっているのですが、それが腐敗することによって水質悪化を招いてしまうことがあります。そのため、枯死している株も極力取ることが重要です。
アイオオアカウキクサやオオフサモ等もごく少数ながら残っていたため、サンプル採集もかねて除去をしました。
ガサガサではカワリヌマエビ属の一種や、アメリカザリガニの幼体、ヤンマ科のヤゴ、スゴモロコ、オイカワかカワムツと思われる稚魚、ギンブナ等を捕獲することができました。その後会議室で採れた生物の紹介と観察もおこない、せせらぎ池の生物相について理解を深めることができました。
(イイダ)
■ウェーダー班(池中央付近)
2024年1月~8月、せせらぎ池の水面が真っ赤に染まりました。アイオオアカウキクサが広がり、短期間で水面を覆ってしまったからです。
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2024年9月、台風によってアイオオアカウキクサが流され、水面が見えるようになり、淀んだ水の匂いが消え、メダカやフナ、ヌマエビといった生き物の姿が多く見られるようになりました。
アイオオアカウキクサは春から夏にかけて旺盛に繁殖します。
増殖速度が非常に早く、池一面を覆ってしまうため、一度広がってしまうと手に負えません。
2025年1月、アイオオアカウキクサが浮いているのを見つけたため、胴長を履いてせせらぎ池に入り、ヤナギの枯葉を掻き分け、現時点でできる限りの地道な防除を行いました。
(のん)
アイオオアカウキクサに加えて、ホテイアオイもせせらぎ池で見られています。ホテイアオイは観賞魚やビオトープなどで人気の植物の一つですが、野外に逸出してしまうと旺盛な繁殖力で水面を覆ってしまう場合があります。
冬にホテイアオイは多くが枯れてしまいますが、春までに残ってしまう個体があると再び広がってしまう可能性もあるので、今回も出来る限りしっかりと防除を実施しました。
(しまだ)
■もさこ&しまこの野鳥観察会
いつもの防除活動の後に、野鳥観察会をしました。テーマは「推し鴨を探そう!」です。せせらぎ館の前の宿河原堰は、冬には鴨を含むたくさんの渡り鳥がやってきて絶好の野鳥観察ポイントになります。鴨だけでも、少なくとも6種類(マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、コガモ)を見ることができます。小鳥に比べるとサイズの大きい鴨は観察しやすく、野鳥観察の初歩にうってつけです。参加者の皆さんには、鴨の種類を見分けて推しを見つけることに挑戦してもらいました。
まずは室内で鴨の種類とそれぞれの特徴を簡単にレクチャーしました。鴨に間違われやすいオオバンやカイツブリ等の水鳥もいるので注意が必要です。双眼鏡の使い方を学んだ後、外に出て実際に野鳥観察をしました。
堰では鴨だけでなく、サギ、カモメ、カワウ等もいてとても賑やかでした。一応テーマは決めてみましたが、実際に外に出てみれば皆さんそれぞれ思い思いに野鳥観察を楽しんでいるようでした。終盤には猛禽のミサゴが堰に飛来! 迫力のある姿に歓声が上がりました。
観察後は室内に戻って、どんな鳥が見られたのか答え合わせ(「鳥合わせ」といったります)しました。短い時間でしたが、17種類も観察することができました。
観察できた鳥:マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、コガモ、オカヨシガモ、オオバン、カイツブリ、カンムリカイツブリ、トビ、ミサゴ、カワウ、コサギ、アオサギ、ユリカモメ、セグロカモメ、ハクセキレイ
(しまこ)
■保全活動の声
野鳥を観察したあとは餅を焼いて食べました。同席した方々とワイワイと騒ぎながら、焼いて食べる餅は格別で楽しいし、なんだか幸せを感じる一瞬でした。
(いけだ)
活動に参加している学生たちと進路の話や、未来の話ができるのが嬉しいです。私も一緒に学んでいます。
(のん)
■2025年2月1日㈯の活動について
防除活動後に、せせらぎ池の成り立ちについてのお話を聞く「せせらぎ池をもっと知る会」を行います。詳細はトップページをご覧ください!
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作業の様子
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野鳥観察会
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