日時:2024年12月7日(土)
活動場所:せせらぎ池
人数:24名(うちスタッフ9名)
<今回の活動>
アレチウリ(59.62kg)、オオフサモ(4kg)、ホテイアオイ(31.03kg) 計94.65kg 防除
いつも参加している高校生から「もう少し長く活動したい」という要望があり、作業を2時間に延長しました。
通常は学習や交流の時間を1時間、作業時間を1時間としています。
作業時間を2時間に延長したことで、ほとんどの区域を見回ることができ、丁寧に作業ができたこと、雑談をしたり、生き物観察をしたりと有意義に時間を活用できました。
■アレチウリ班
アレチウリ班は3グループに分かれ、池の土手側と多摩川側、取水口手前付近を分担して防除にあたりました。
11月までの防除活動でだいぶ減っているか、12月になって枯れているのではないかと思っていましたが、取り残しや、新たに生えてきたと思われるものもあって、かなりの量を防除することになりました。
アレチウリを探すときは五角形の特徴的な葉を目印にしていたのですが、その葉がしおれている株も多く、これまでと少し勝手が違いました。最初は少し戸惑ったものの、ひとつ見つけてからはトゲのある実を目印にして進めることができました。
また夏場は池周辺の草丈が高く、アレチウリは縦方向にも伸びていましたが、今月は刈り払われたのか枯れたためなのか草丈がなく、横方向に広がっていたのもこれまでと違った点です。
背の高い草むらに分け入る必要はありませんでしたが、互いに数メートル離れたところで作業していた人が蔓をたどっていくと実はつながっていたという場面が何度かあり、こんなに広がるのかと旺盛な繁殖力に改めて驚かされました。
(わけー)
■オオフサモ班
タコノアシ調査地にオオフサモが繁茂していました。
温暖な気候を好む植物ですが、耐寒性もあり、12月の多摩川でも青々としています。
オオフサモの茎が赤味を帯びていて、タコノアシとの区別がつきにくくなっており、タコノアシとオオフサモを間違えないように注意しながら1本1本抜き、土中にある地下茎を掘りながら除去。最後に葉の裂片も落ちていないように、丁寧に拾いました。
釣り好きのボランティアさんが「20年くらい前はいなかったのに、いつの間にか多摩川で増えて、オオフサモがあると引っかかって釣りがしにくいし、水面を覆ってしまって魚も住みにくくなってしまう」と言っていました。
希少種タコノアシだけではなく、お魚も住みやすい水辺環境を維持していきたいと思います。
(のん)
■ホテイアオイ班
せせらぎ池には、魚や昆虫、それらをエサとする鳥類など、多様な生き物が生息しています。しかし、近年問題となっているのが、水面を覆って水中に光を届きにくくしてしまうウキクサの仲間です。今回、ホテイアオイの増殖が確認されたため、ホテイアオイ班はウェダー(胴長)を装着して防除作業に取り組みました。
多くのホテイアオイは寒さに耐えられず枯れるはずですが、場所によっては寒い風が当たりにくいのか、まだ元気な株が多く残っていました。熊手や網を使いながら、小さな株も見逃さないよう丁寧に作業を進めました。
作業中には、網にエビや小魚の仲間が入り、また、カワセミの姿を目にすることもでき、せせらぎ池の豊かな生態系を実感しました。一方で、外来種であるアメリカザリガニやウシガエルの幼生も確認されました。野外に逸出した外来種を管理する難しさを痛感するとともに、継続的な活動の重要性を改めて認識しました。
(しましょー)
■保全活動の声
10月に『せせらぎ池の植物画教室(ボタニカルアート)』を開催しました。
その時に参加された方が、植物画教室がキッカケで、千葉県立中央博物館の『二口善雄植物画展』に行かれたそうです。
「保全活動に参加したことで、植物画という新しい世界を知ることができた」とおっしゃっていました。
(のん)
■Bistro RlKYU
Bistro RlKYUオーナーさんから昆虫クッキーの差し入れをいただきました。ごちそうさまです。
【デュビアのバタークッキー】
ローストしたデュビアパウダーを約10%配合したバタークッキー。
ナッツの様なカリカリ食感、芳ばしくて上品な味でした。
<Bistro RlKYU>
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作業の様子