多摩川にいきませんか
多摩川の自然についてどれだけご存じですか? 時には自然浴なんていうのも、いかがでしょうか。 たまには時計をはずして、こんな一日を過ごすのも心のビタミン補給になるはずです。
自然観察をはじめてみませんか? 大きく深呼吸して、視覚で、聴覚で、嗅覚で自然の素晴らしさを感じてください。親しむことが知ることであり、知ることが愛することのはじめの一歩です。
■野鳥
多摩川にはたくさんの野鳥がやってきます。なかでも水鳥は大きなものが多いので、じつくりと観察することができます。季節を問わず楽しめる好フィールドですが、特に冬はカモの種類が増え、より多くの野鳥を観察するには最適です。
バードウォッチングは、特別な道具がなくてもできますが、双眼鏡、図鑑、フィールドノート(観察したことをメモする)があるとより充実します。陽射しや雨を考えて、帽子もあると便利です。また、鳥を驚かさないように派手な服装は避けましよう。
|
観察できる鳥
|
|
●水面
カルガモ、マガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒトリガモ、スズガモ、カイツブリ、カワウ、ウミネコ、ユリカモメ |
|
●川岸・水辺
コサギ、チュウサギ、ダイサギ、アオサギ、ゴイサギ、ササゴイ、ヨシゴイ、コチドリ、シロチドリ、イカルチドリ、ハマシギ、イソシギ、ウミネコ、コアジサシ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ、カワセミ |
|
●河原
ハシボソガラス、ハシブトガラス、スズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、カワラヒワ、ホオジロ、キジバト、モズ、オナガ、キジ、ツグミ |
|
●河畔林
メジロ、シジュウカラ、エナガ、ウグイス、コゲラ、ハヤブサ、オオタカ |
|
●空
ツバメ、ヒバリ、トビ、チョウゲンボウ、ヒメアマツバメ |
|
●声が聞ける鳥
オオヨシキリ(5〜7月)、シジュウカラ・メジロ・ウグイス(3〜4月)
ヒバリ(6〜7月)、セッカ(5〜8月) |
|
|
■水の中の生き物
多摩川の流れは緩やかで、水中や水辺にも魚、カニ、貝をはじめ、たくさんの生き物が暮らしています。これも自然環境を守る人々の力があってこそです。
|
魚
|
|
上流 |
イワナ、ヤマメ、ウグイ、ニジマス、ホトケドジョウ、ギバチ、 |
中流 |
アユ、アブラハヤ、オイカワ、カマツカ、ギバチ、ギンブナ、コイ、シマドジョウ、ニゴイ、ウキゴリ、ウナギ、タモロコ、タイリクバラタナゴ、オイカワ、ナマズ、シマドジョウ |
下流
汽水 |
ヒイラギ、ヒメハゼ、ボラ、マコガレイ、マゴチ、マハゼ、メバル、トビハゼ、スズキ、サッパ、コノシロ、アシシロハゼ、モツゴ、 |
|
|
|
|
その他の生物(カニ、エビ類)
|
|
アシハラカニ、ヤマトオサガニ、コメツキガニ、チゴガニ、テナガエビ、スジエビ、アメリカザリガニ、サカマキガイ、モノアラガイ、ヤマトシジミ |
■植物
多摩川の土手や河原には、野草が草むらを作っています。雑草という言葉でかたづけずに観察してみましよう。密かに咲く小さな可愛い花には愛矯があります。ルーぺや図鑑があると、さらに観察の幅が広がります。
|
観察できる植物 |
|
白/ヒメジョオン、オオアレチノギグ、ヒメムカシヨモギ、チガヤ、イタドリ、ハコベ、シロツメクサ、ヤブジラミ、コヒルガオ、ススキ |
|
黄/イヌガラシ、コウゾリナ、スベリヒユ、メマツヨイグサ、カタバミ、オニタビラコ、セイタカアワダチソウ、ミヤコグサ |
|
青/ツユクサ、オオイヌノフグリ、ショカッサイ |
|
赤/アカツメクサ、ネジバナ、ヌスビトハギ、イヌタデ、ヒメアカバナ |
|
紫/クズ、チカラシバ、ノアザミ、ハナダイコン |
|
茶/カモガヤ、ウラジロチチコグサ、ガマ、メリケンカヤツリグサ |
|
緑/ブタクサ、エノコログサ、ギシギシ、ヒナタイノコズチ、シマスズメノヒエ |
|
|
■昆虫
植物の陰には、昆虫がさまざまな動きをしています。その行動を観察するのも案外おもしろいものです。そして秋には、昆虫の鳴き声が風情を感じさせます。
|
観察できる昆虫 |
|
●トンボ類
オニヤンマ、シオカラトンボ、カワトンボ、ショウジョウトンボ、ウスバキトンボ、アメンボ、ハグロトンボ |
|
●チョウ類
モンシロチョウ、モンキチョウ、スジグロシロチョウ、ベニシジミ、キタテハ、アカタテハ、アゲハ |
|
|
水辺にはガラスの破片やつり針が落ちていることがあります。ケガをしないように注意しましょう。また、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
|
|